アニメーション映画祭に行ってみた

こんにちは、CPの野口です。
今年の3/16(土)~18(月)に「新潟国際アニメーション映画祭」に行ってきまして、
映画祭に行くことの魅力みたいなものが皆さんにも少しでも伝われば良いな~と思います。

僕は昨年ぐらいから映画を観ることにハマっていまして、
洋画・邦画ともにジャンルに関わらず米国アカデミー賞作品やカンヌ国際映画祭などの受賞作品などを観ることが多く、休日や平日の仕事が早く終わった日によく観に行きます。
映画館ならではの映画体験が好きなので、大抵は少し時間が空いた際にふらっと1人で立ち寄ることが多いです。

で、今回テーマにした映画祭とは何なのかですが、一言でいうと「特定の場所にて期間限定で開催される、多数の映画を一堂に集めて上映するイベント」です。
TVでもレッドカーペットで華やかな映画祭の様子が放映されたりしますが、
あれは有名な映画祭で賞にノミネートした俳優や監督が集まっている様子で、実は映画祭の上映映画は誰でも観に行けます!

僕が今回行った「新潟国際アニメーション映画祭」はまだ2回目の実施で、発展途上の映画祭でした。
この映画祭はアニメ・漫画文化のある新潟が、地域を盛り上げつつ、アニメーション文化と産業を統合するハブになろうといった目標を持って取り組んでいるようで、実際に外国人の来場者が多くいたり、街と映画祭が連動して行っている取り組みも散見されました。
因みに新潟県は、専門学校と専門職大学でアニメ・マンガ家を目指す学生数400名いて全国一とのことでびっくり。

この映画祭では、世界中のアニメーション映画が観ることが出来て、
ジブリ作品の「かぐや姫の物語」や「平成狸合戦ぽんぽこ」を手掛けた高畑功さん作品が一挙に上映されたり、コロンビアや台湾の作品など、日本ではこの映画祭でしか上映されず、配信プラットフォームでも観られないような映画が沢山上映されていたりしました。

また、映画祭のプログラムには映画上映以外にも、監督によるトークショーやアニメーション映画をどのように作っているかみたいな紹介もあり、色んな角度からアニメーション映画映画を愉しむことができます。

僕はと言えば、3日間で映画10本・トークイベント4本に参加しまして、お金と体力が飛んでいきました…笑
チケットは基本1映画¥1400と、通常の映画よりも少しお手頃で、かつ回数券を買うと5回¥6000、10回¥12000とかでよりお手頃に映画が観られる方法もあります。
毎日映画祭新聞も発行されていて、映画祭を盛り上げるコンテンツも面白かったです。

沢山観た映画の中でも印象に残っているのが、ノラ・トゥーミー監督の「ブレッドウィナー」(2017)。
この作品はアニメーション映画祭としては世界最大規模を誇る、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭審査員賞・観客賞を受賞し、第90回米国アカデミー賞にノミネートされていたようです。
この映画の舞台は、アメリカ同時多発テロ事件後のアフガニスタン・カブール。
女性のみの外出を禁じるタリバン政権下の中で、父親が連行され男手を失った家族の少女が、少年に成りすまし一家の稼ぎとして奮闘する、勇気ある少女のお話です。


『ブレッドウィナー』

見終わった後に、アニメーション映画だからこそできる表現に凄みを感じました。
何に凄みを感じたのかというと、現実世界で実際に起きているタリバン政権下の厳しい姿を、子供も観られるようなアニメーションだからこそできる柔らかい表現を用いつつも、
その世界の怖さみたいなものはそのままに伝わってきたこと。
実写版でこの話を描こうとすると、大人でも観るハードルが高くなってしまう想像がついたからこそ、アニメーションが秘める表現の幅の広さを見せつけられたようで魅力的でした。

また、この映画の監督のノラ・トゥーミーさんはこの映画祭の審査委員長として来日されており、映画を観終わったあとに直接Q&Aの場が設けられたので少し勇気を出して質問してみました。どんな経緯でこの映画を作るのに至ったのかなどを直接監督の口から聞くことができ、これも映画祭ならではの貴重な経験となりました。
この映画祭に限らず、映画祭では監督や出演者が映画の前後に登壇することもしばしばあり、作品の裏に隠れる監督の意図などを知れるとより面白みが増したりするので、是非みなさんも映画祭に立ち寄ってみてください!
ちなみに、毎年10~11月あたりに行われる東京国際映画祭は、中目黒からも行きやすい日比谷を中心に実施されますよ~。

最後に、映画祭の合間に寄ったお店や新潟の食事を添えておきます。

映画を観終わった後に、夜な夜な現地のお酒を呑みながら友人と感想などを話しあえる楽しみがあるのも、映画祭の醍醐味の1つです!
因みに僕がこのアニメーション映画祭に行った理由はちょうど予定が空いていて、アニメーション映画って意外と観たことがないから面白そうだったからです。
なんだか偉そうですが、一件ハードルが高そうに思える映画祭に行ってみるのにも大した理由はいらないと思いますので、是非気軽に…。

長々と読んでいただきありがとうございました~。

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