辛いものが苦手な人も韓国料理を楽しめるか、否か

今年もなんだかんだ、2か月に1回のペースで韓国に飛んでいるのではないかという
どーも、オカザキです。ちなみにクイっとした羽のAirBusが好きです。

最近、Instagram等で、「今度ソウルに行くから、おすすめのお店を教えて」と聞かれることが多いのですが、これ、結構 困る質問でして・・・。
困る理由は以下の通り
1.そもそも「韓国料理」と、ひとことで言っても種類が多く、その人が何を食べたいのかが分からない
2. 私が好きな韓国料理の中には、ホルモン系の料理など、見た目や味的にもクセのあるものも多い
3. 韓国料理に慣れていないと、辛い!味が薄くておいしいか分からない!ちょっと生っぽい!下処理が雑!と、感じられるかもしれない
4. 店内やお店のトイレがキレイじゃないと不快感を持たれるかもしれない
5. ローカルなお店だと対応やメニューが韓国語のみで、注文などに不便を感じるかもしれない
6. その人が、どのエリアなら交通手段的に行きやすいかが分からない
7. 私はそこまで好きな料理ではなくても、韓国初心者としては、食べてみたい料理があるかもしれない
8. 私は好きだけど「韓国料理」としては、メジャーじゃない場合

何系が食べたいのかなぁ・・?
1については、まぁ、肉(牛・豚・鶏・その他)か海鮮か、
がっつりか軽くサッパリか、温かいものか冷たいものか、麺類か米か、辛いか辛くないかあたりを教えてもらえれば、何かしらアドバイスできる気がします。

これ、食べられるかなぁ・・?
2については、私がおいしいと感じる料理に例えば、ヤンピョンへジャンクやスンデク、チョッパルがありますが、それぞれ、牛の内臓系の肉や血を固めた“ソンジ”が入っていたり、豚の腸詰や豚のあらゆる部位(頭、耳、内臓系等)が入っていたり、豚足で少し皮膚の毛部分が残っている場合もあったりと、日本人的にはクセの強い料理たちなのです。そのため万人にはおススメできず・・・困。

おいしいって思ってもらえるかなぁ・・?
3は、実際、韓国料理には辛みが強いものも多く、韓国好きの私でも、とても辛くて食べ進めるのがツライことも多々あります。味が薄いというのは、特にスープ系の料理で、牛の肉や骨を煮込んで作るスープや、鶏を煮込んで作るスープなど。代表的なものにソルロンタンやサムゲタンがありますが、お店によっては塩での味付けは食べるときにお客さんが行い、ほとんど調味料での味付けがなされていない場合があります。
元々薄味が好きな方や、塩やネギ、唐辛子等を自由に足すことを知っている人なら良いのですが、濃い味が好きな方は、おいしくない、とさえ感じてしまうのではないかと思うのです。生っぽい、下処理が雑、というのもたまにあります。例えばスンドゥブなどに入っている殻付きのアサリは、韓国で食べると、十中八九、ジャリッっとしますw 日本で食べるスンドゥブのアサリは、きちんと砂抜き処理がされており、食べやすいのですが、それが日本と韓国の差で、つくづく日本人は丁寧だな、と思います。ぶっちゃけ、韓国はあらゆる面で雑ですw 歩道の舗装を見れば、一目瞭然です。丁寧さに慣れた日本人はどこに行っても感じることなので、韓国をDisってるわけではありません。海外での「丁寧さ要求」はあきらめましょうw

多少汚くても、平気かなぁ・・?
4も、人によっては、どんなに料理がおいしくても不快に感じるのかな、と。
ローカル感を感じたい方には、おススメしたいお店はいっぱいありますが、おしゃれな服で行くことはお勧めできなかったり、少し年配の方や、特に私の母を連れて行くお店は、かなり慎重に選びますね。
韓国は道に面していてオープンになっているお店も多いので、虫が頻繁に入って来るし・・。

韓国語分からなくても平気かなぁ・・?不快な思いしないかなぁ・・?
5は、今やGoogle翻訳とかでどうにかなりそうではありますが、超ローカルなお店等は、外国人の対応をすること自体が面倒くさいと思っている店主も少なくないので、入店を断られたり、翻訳機などで時間をかけて注文すると、怪訝な顔をされることもあったりするのです。今はだいぶ、そういうお店も減って、外国人に対してオープンで、ウェルカムな対応をしてくれるところも増えたのですが、旅行先で嫌な思いをしたくないと思うので、なるべく、外国人でも行けるお店をおススメするようにしています。

たどり着けるよね・・?
6については、ある程度行きたいと思っているエリアを教えてもらえれば、その地域でのおいしいお店をおススメできます。韓国でもGoogle Mapで、電車やバスにも乗れなくはないと思うし。

ベタな韓国料理もおススメすべき・・?
7は、例えば、「サンナッチ(テナガダコの踊り食い)」とか、「トッポギ」とか、「プルコギ」、「タッカルビ」、「ヤンニョムチキン」、「ジョン(チヂミ)とマッコリ」とかw あと、比較的値段が張る「カンジャンジャンケジャン」もかな。屋台料理のホットクとか、~ウォンパン(コインの柄の今川焼みたいなやつ)とかもね。私的にはそこまで食べたいと思わないんだけど、有名だから、食べたいのかな?とか気を使ってしまいます。

韓国っぽいかと言われると・・メジャーじゃないし、しかも地味?
8については、おそらくみんな、韓国料理と言えば、という何かしらのイメージがあると思うんだけど、例えば「カルククス」や「スジェビ」は韓国の味付けで、具などのバリエーションも豊富なものの、日本のうどんやすいとんに激似で韓国らしさを感じられるか謎ですし。キムマリククス(キムチ入り冷やしそうめん)なんて、もはや、そうめんそのものだしね。私は好きですけどね。特にメセンイカルククス(海藻や牡蠣が入ったうどん?)。あとは、クッパ系。クッパ自体は韓国料理として有名ですが、私が好きな、コンナムルクッパブ(もやしのクッパ。よくドラマでは酔い覚ましスープとも訳される。へジャンクもだけど)や、テジクッパブ(豚のクッパ)ね。私は好きだけど、韓国料理としてはやや地味?韓国初心者には、なかなかお勧めしにくいです。アグチム(アンコウやもやしの入った辛い蒸し炒め料理)もね。説明しにくいし、好き嫌いありそう。韓国ではアンコウの料理は結構メジャーだけど、日本人にはメジャーじゃない気がしています。鍋で食べるくらい?カルチチョリム(太刀魚の甘辛い煮つけ)も、タチウオ自体が韓国ではかなりメジャーな魚ですし、家庭料理にも出てくるので、是非味わってみてほしいのですが、地味だよね?w おススメしている温度感が伝わらなさそうなのです。「ペクパン(白飯)」という、おかずがずらりと並ぶ定食にも出てきたりするので、そっちをおススメしたほうが韓国らしさを感じられるかな?

そして、おいしいお店を聞かれて一番困るのは焼肉ですよーーー。
おいしい牛肉の焼き肉店は、限りなく日本の焼き肉店と変わらないしw 日本で食べる方がお肉はおいしい可能性も否めないし。むしろ、韓国らしい焼肉は、牛のホルモン系(コプチャン)とか、豚のサムギョプサルや、モクサル(肩ロース)の焼き肉で、少し汚い感じのお店で、韓国ビールや焼酎と食べる方が良いと思うのですよ。ただ、それがおいしいお店かどうか聞かれると・・・、普通!? そもそもサムギョプサルで激ウマってあるのかね?w サムギョプサル自体においしさの限界がある気がするのです。なので、雰囲気を楽しむ感じだと思います。おかずがいっぱい出てきてコスパがいいとか、野外の路地で現地民に混ざって、雰囲気を楽しめる、とか。そういったおススメメはできるかもしれません。

てな、理由があり、おススメを聞かれた時には基本的に、
Konest(コネスト)というサイトやInstagram、SeoulNavi(ソウルナビ)のサイトやInstagramを紹介して、特にInstagramに掲載されているお店をおススメするようにしています。
これらに掲載されているお店は、地元民にも人気で、且つ、外国人の訪問も多くて、英語や日本語のメニューが置いてあるお店がほとんどだからです。ピーク時間を外していかないと混んでいて入れない可能性もありますが、きっと満足してくれるはず!

で、ここまでこんなにたくさん、「おススメを聞かれるといつも困る理由」を挙げましたが、今回のブログタイトルはなんでしたっけ? はい、忘れましたね? ページを先頭にスクロールしてみましょう。
ブログタイトルは「辛いものが苦手な人も韓国料理を楽しめるか、否か」ですね?
はい。ここまではイントロです。ここからが本題。

たまに聞くのが、「キムチとか辛いものが苦手だから、韓国に行っても、おいしいものが食べられない・・。」
確かにねぇ~。韓国料理の多くは辛いっす。私もそこまで辛いものが得意なわけではないので、食べられないものもあります。そして、1週間くらい滞在するときは、いつも以上に欲張ってお腹いっぱいにご飯を食べ、しかも辛い食べものが多かったり、夜遊びしてお酒も結構飲むのに睡眠時間が短いので、終盤になると、胃腸に異変をきたしますw
ここでまた脱線しますが、辛い料理が多い韓国旅行で携帯したほうが良いものを3点ご紹介。
1つは、歯間フロス。唐辛子の粉が挟まるのよ。歯ブラシを携帯できればさらに良いけど、歯間フロスはお役立ちアイテムw 2つ目はミント系タブレット。唐辛子もさることながら、ニンニクが入った料理が多いのよ。ニンニクの量が半端ないのよw キムチも良く出てくるし。携帯しましょう。 そして3つ目は「太田胃散」様ですね。無敵ですね。

話は戻って・・・辛いか否かも個人差があると思います。
➊少しくらい辛いものはおいしく食べられる(辛ラーメンは食べられる)⇒オカザキのレベル
➋辛ラーメンもちょっと辛くて苦手。でも、日本のスーパーで売っているキムチは普通に食べられる
➌唐辛子が入ったものはほぼ食べられない

➊の人は、激辛料理さえ回避すれば、大丈夫です。
国料理で特に激辛が多いのは、おかずとして出てくる生食用の青唐辛子、タッパル(鶏足の辛煮)、チュックミ(イイダコの激辛タレ焼き)、プルダック(鶏の激辛炒め)、ピビン麺(汁なし冷麺で混ぜ合わせるソースが辛い)、~ポックムという、コチュジャン炒め。例えばナクチポックム(タコ)、オジンオポックム(イカ)、コプチャンポックム(ホルモン)、スンデポックムとかね。韓国人でも辛いと感じる人も多いと思います。何気なく出てくるキムチもお店によっては舌がしびれるほど辛いです。屋台の辛いおでんも結構ヒーヒーします。でも耐えられないレベルではないかも?
青唐辛子は、見た目はししとうみたいで、韓国のお母さんたちが平気な顔して食べていて、おかわりまでしているので、そこまで辛くないのかな?なんて、ガブっと食べると、悲劇になります。一部辛みの弱いものもあるのですが、だいたい辛いです。舌がしびれて痛いほど辛いです!温かい料理との組み合わせは地獄ですので気を付けましょう。青唐辛子は特に中の種とヘタの付近が激辛なので、先っちょから恐る恐るかじってみて、種は取り除くことを強くお勧めします。最近はチャレンジすらしないようにしていますw
激辛料理は、韓国人でも辛いと感じる人がいるせいか、頼めば辛さの調節をできるものもあります。
例えば、タッパルは、もともと「メウンマ(辛い味)」と「スナンマ(直訳はマイルドだけど、辛いことは辛いので注意w)」という2種類が用意されていて、それぞれを混ぜて辛みを抑えることも出来ますし、スナンマを頼めば、超激辛ではないはずです(たぶん)。~ポックムはコチュジャンを入れて炒めるので、調理前に「トルメッケ ヘジュセヨ(辛さを抑えてください)」と言えば、辛さ調節をしてくれます。相手が外国人だとわかると、向こうから辛くないようにしてあげるね、と言われるケースもあります。
でも私の場合、そのように頼んでも、なお辛くて、ヒーヒー言いながら戦うようにして食べています。
激辛料理でも既にタレが出来上がっているものは、辛さ調節ができません。チュックミ、ヘムルチム(海鮮蒸し炒め)、アグチム(アンコウの蒸し炒め)、ピビン麺などが該当します。またユッケジャンも既にスープになっているケースが多いので無理です。ユッケジャンは唐辛子とネギと油を炒めたもので味付けしたスープなので、日本の焼き肉屋にあるものに比べて、本場のものは辛いケースが多いので注意してください。ユクス(肉水と書く。)といわれる、牛肉ダシの味で甘みもあるのですが、お店によっては激辛です。そしてプルダックは以ての外です。直訳すると火の鶏です。火を吐くほど辛いことを意味しているのですよ。もうお手上げです。日本では料理名よりも三養の激辛麺の名前で有名かもしれません。その他にもプル~という名前の料理は基本的に激辛なので気を付けましょう。あ、でもプルコギのプルは同じ火を意味していますが、火で炙るの意味らしいので、別物です。プルコギは甘じょっぱい系の料理で、日本のすき焼きに近いです。
ただね、たまに挑みたくなるのよね、激辛に。そういった時は、甘いサイダーや、ソジュ(焼酎)、マッコリなどと一緒に食べるのも良いかと思います。マッコリはお腹が膨れて気持ち悪くなる可能性もあるので、本来はお薦めしないのですが、少量であれば。

➋の人は、上記の料理群はあきらめましょう。100%後悔するのでやめましょう。
基本的にはあまり辛くない料理のお店に行って、たまに付け合わせのおかずに辛いものが出てくるので
そこで韓国らしさを感じるのが良いと思います。サムギョプサルを食べに行って、辛ネギと一緒に葉もの野菜に包んで食べるとか、ポッサム(豚の香味蒸し)をクルムチム(牡蠣とネギを辛いタレで和えたもの)と一緒に食べたりね。もう少し辛い料理も平気だよ、という場合は、キムチチゲとかも、激辛な店は少ないと思います。
タッカンマリ(鶏なべ)はキムチを入れるまでは、もはや水炊きですし、キムチの量を調節すれば、おいしく食べられると思います。仮に全部入れても辛くないと思います。
そしてカムジャタンも見た目は唐辛子の色をしていますが、見た目以上に辛くないです。

骨付きの豚肉がどでん!と入った鍋料理で、ジャガイモも入れることから、カムジャタン(ジャガイモスープ)という名前ですが、メインは肉です!お肉が牛肉の場合もあります。脂の乗ったスペアリブがほろほろ状態で入っていて、なんとも美味なのです。鍋料理なので、基本は2-3人前からとなりますが、お一人様用には「トゥッペギ」や「ピョタギへジャンク」という名前で、1人分のメニューも置いていることが多いです。日本で売られているものよりも格段においしいので、おススメします。
同じ系統で、タットリタンは鶏肉の鍋ですが、これも、見た目よりも辛くないので良いと思います。

➌の人は、韓国でごはんを食べられないかというと、そうでもないと思っています。
韓国のイメージは唐辛子を使った料理だとは思いますが、それに勝るとも劣らず、牛骨や牛肉をダシとしたスープ料理、豚や鶏のスープをベースとした料理も非常に多いからです。また、意外に甘い料理も多いのです。カロリーが高いと言えば、高いのですが、砂糖をどっぷり入れた料理や、メシルチョン(梅エキス)を調味料として用いるケースも多いです。辛くない代表料理を挙げてみると・・・
●ソルロンタン(牛骨スープ)やコムタン(牛肉ダシスープ)、コリコムタン(牛テールスープ)、トガニタン(牛の膝軟骨スープ)、カルビタン(牛カルビスープ)
 お店によって、味も結構違うのですが、どれも牛のダシをベースとしたスープ料理です。ダシとして使う部位や、中に入っているお肉の種類などが違います。優しい味で、私も好きでよく食べます。
 ソルロンタンやコムタンは安価なお店も多いです。有名店だと少し高いレベル。特にソルロンタンは日本では白濁したスープのイメージですが、韓国だとそこまで白濁していないスープのお店もありますのでギャップにショックを受けないように!お好みで自分でネギと塩を入れましょう。カクテキが一緒についてきますが、韓国の人はその汁を入れて、ご飯と一緒に食べたりもします。
 コリコムタンやトガニタンは具がどしんと入っている分、少し高いです。日本円で1500円~3000円くらいするイメージ。トガニタンはコラーゲンたっぷりな感じで、好き嫌いも分かれるかもしれません。おススメはコリコムタンです。牛テールの隙間からお肉をほぐすのは大変ですが、おいしいです。 大抵のお店のメニューにポトン(普通)、トゥク(特)というのがあります。それは入っているお肉の量です。コリコムタンなら、せっかくなので「特」を頼むと良いと思います(ちょっと高いけど)。ただ、他のメニューの場合、普通でも量が多いのに、特はかなりボリューミーな場合も多いので注意しましょう。コリコムタンは、そもそもが高価なので、そこまでボリューミーではありませんw
 カルビタンはその名の通り、牛カルビをダシとしてつかったスープです。具としてもカルビが入っています。少し茶色がかったスープです。こちらも、ご飯を入れて食べたりします。追って紹介するカルビチムが置いてあるお店には100%と言っていいほど、メニューにあります。

●サムゲタン
 サムゲタンはご存じだと思いますが、全く辛くないです。付け合わせでカクテキやキムチが出されますが、サムゲタン自体は自分で辛い調味料を足さない限りは優しい味です。白濁してグツグツ感が半端ないものから、すごくシンプルで透き通っていてあっさりしたものまで、お店によって様々です。韓方食材が使われているので、「ポシク(補食)」といって、日本で言う、土用の丑の日に食べるウナギのような扱いをされています。それだけ、滋養があるということでしょう。鶏が丸一匹入っていて、中にもち米まで入っているので、すごく満腹になります。

●テジクッパブ(豚のクッパ)
 テジクッパブも基本的には辛くない料理です。ただし、タデギと呼ばれる、唐辛子の入った調味料を自分で入れるお店と、すでに端っこにポトンと入ってしまっているお店があります。多くの場合は前者なので平気だと思います。また、プチュコッチョリというニラの唐辛子和えがつきもので、クッパに投入するのですが、予め入ってしまっている場合があります。(別皿提供のお店も多いです)スープに入れれば、そこまで辛みは感じないのですが、本当に唐辛子は微塵も無理!という場合は、テジクッパブ自体もやめたほうが良いかもしれません・・・。韓国は豚を余すとことなく使う食文化がありますので、日本ではメジャーではないかもしれませんが、韓国の代表料理の一つと言えると思います。本場は釜山ですが、メジャーな料理なので、どこにでもお店があります。豚のお肉はもちろん、お店によっては豚の様々な部位が入っていたり、スンデ入りと、お肉だけと選べるお店もあります。白濁としたとんこつスープでご飯を食べますが、塩味が足りない場合は自分で足して食べます。ご飯は予め入っている場合と自分で入れる場合がありますが、後者が多いように思います。

●ムルネンミョン(スープ冷麺)
 冷麺は日本の焼肉屋さんでも提供されていますが、ほとんどが盛岡式冷麺だと思います。
韓国の冷麺は日本の冷麺と大きく違う点は麺とスープなのですが、スープについては、韓国では主に牛肉や牛骨を何時間も煮出してダシをとったスープにトンチミ(水キムチ)を入れて冷麺に用います。本来の盛り岡式冷麺の場合は、同じく牛肉ダシのスープに鳥ガラスープを足していたようですが、焼き肉店にある冷麺は、どちらかというとトンチミと言われる水キムチ(さっぱりとして少しすっぱい汁)のスープのみの味に近いような気がしています。
麺の違いも歴然です。盛岡式は小麦粉が主な原材料ですが、韓国の冷麺はハムン式がジャガイモでんぷん、ピョンヤン式がソバを主な原材料としています。ハムン式は細くて弾力があり、もともとはピビン冷麺用だったようですが、今では水冷麺(スープ冷麺)もあります。
ハムン式冷麺店では、ユクス(肉水)という、白濁としたスープをやかんで提供してくれて、湯呑で飲みます。これがうまいのだ!何杯も飲んでしまう・・。暑い日などにさらっと食べたいときはハムン式のお店に行きます(実は冷麺は冬に食べるとおいしいらしいけれども)。
ピョンヤン式では、蕎麦湯を出してくれるお店もあります。麺にもそばが使われているので、有名店の場合は、蕎麦の香りがなんとも豊かで上品です。個人的にはピョンヤン式の方が、透明なスープの中に奥行き感を感じられて、おススメです。最近のマイブームはピョンヤン式冷麺の美味しいお店を調べては行ってみることだったりしています。
ピョンヤン式冷麺の専門店では、スユクという牛肉を茹でた料理も置いています。甘じょっぱいたれに付けてニラと一緒に食べるのですが、これもまたおいしいです。たれに少し唐辛子が入っている場合もありますが、辛くはありませんので、複数名で行ったら頼んでみることをおススメします。
ちなみに、冷麺にも彩りとして少し唐辛子がかかっています。辛くはないのですが、アレルギー並みにNGの方はご注意ください。

●カルビチム(牛カルビの甘ダレ蒸し料理)
 もともとは宮廷料理だったようです。牛カルビの他にニンジンやじゃがいも、銀杏が入っています。やわらかいカルビ肉に甘いタレがしみていておいしいです。一人用としてメニューに置いていることはほぼなく、チュン(中2-3人前)・デ(大4-6人前)になります。もしくは、宮廷料理のコースには必ずと言っていいほど登場します。韓国の人もカルビチムが好物という人はい多いように感じています。家庭でも作れますが、非常に手間がかかるので、家で作れるお嫁さんは尊敬されると思います。

●チャンオグイ(ウナギの網焼き)
 韓国でもウナギはメジャーな食材です。チャンオがウナギで、クイというのは「~焼き」という意味です。焼肉のように、炭火で網焼きにします。メニューにソグムクイ(塩焼き)と カンジャンクイ(醤油焼き)と コチュジャンクイがあった場合、コチュジャンだけ辛いので避けましょう。日本と韓国のウナギの食べ方の違いを経験してみるもの楽しいかもしれません。ウナギは韓国でも滋養食です。

●スンドゥブ(おぼろ豆腐)
 スンドゥブと言えば、真っ赤なチゲ料理の印象ですが、スンドゥブ自体は純豆腐と書き、口当たりの良い柔らかい豆腐を差します。本来のスンドゥブ料理屋さんでは、お店で豆腐から作っているか、朝早くから毎日、新鮮な豆腐を仕入れています。もちろん真っ赤なチゲを提供するお店の方が多いのですが、専門店の場合は、いろんな豆腐料理として食べられます。

●カンジャンケジャン
 日本人の女子に人気な印象があります。カンジャンとは、日本で言う醤油のことで、韓国では生きたままのワタリガニをしょうゆベースのタレに漬け込みます。ちなみに「ケ」はカニ、最後の「ジャン」は醤の字で、ケジャンはカニをタレに漬け込んだ料理を指します。たれの中に生の唐辛子が入っているものの、それ自体を食べなければ、辛さはほどんど感じないと思います。
もう一つ、ヤンニョムケジャンというものもありますが。こちらは唐辛子粉がベースのタレになりますので、辛いです。これもおいしいんだけどね。定食のおかずに出てくるお店もあって、やった!って思います。
ワタリガニは韓国の市場に行くとそこら中で売られていて、家庭で漬けて作ることもあるそうです。1年お店で食べられますが、旬は5~6月だそうです。特にメスは味噌がたくさん入っているとのこと。
カンジャンケジャンが売られているお店は、カンジャンセウも置いてあります。直訳すると醤油エビ。エビをカンジャンに漬け込んだもので、私はこちらも好きです。
また、カンジャンケジャンのお店には、他の海鮮料理も置いてあることが多いです。海鮮チヂミやヨンポタン(テナガダコの鍋)、アグチム(アンコウの辛い蒸し炒め)、等。あと、おしゃれに定食スタイルで提供しておるお店もあり、お一人様でも入りやすい場所もあります。韓国でもカンジャンケジャンは時価となっていて、高価です。でも、旅行中の1回くらいは贅沢しても良いですよね~。

●ポック
 フグをポゴやポクと言いますが、フグのスープをポックと言います。なお、同じフグ鍋ではありますが、唐辛子を入れたスープはチリと言います。これも韓国ではメジャーな料理で、ミナリ(セリ)と一緒に煮込みます。フグのだしが良く出ていて、そこにセリの香味がよく合います。専門店ではチャジュボク(トラフグ)やカッチボク(シマフグ)、ミルボク(マフグ)などが選べ、それぞれで価格が異なります。シマフグであれば20000ウォン~24000ウォンくらいが相場です。ちなみに、ニンニクも結構入っていますw

●オデン
 韓国で言う「オデン」とは、オデンという料理全体というよりも、魚の練りものそのものを指すように思います。魚の練もの自体はオムクとも言います。
トッポギに入っているのは四角オデン。四角い形ですが、三角に切って入れていますw 紛らわしい・・。
屋台で売っているものは串にうねうねっとウェーブ状に挿して、オデンつゆで煮たものです。駅の中にもオデンスタンドがあったりして、小腹がすいたときや、冬季で寒いときにありがたい存在です。スタンドでは具も豊富で、練りものにイカやタコが入ったものや、こんにゃく、トック(餅)もあり、辛いものは少ないです。私はトックが好き。柔らかくておいしいです。スタンドには紙コップがあるので、セルフで中にオデンのつゆをいれて飲みます。食べたいものも勝手に取って食べてOKです。串の先の色が分かれていて、それにより値段が決まっています。だいたい1本あたり1000ウォン~2500ウォンくらい。中には辛い練りものもあるので注意してください。食べ終わったら、串を渡して会計します。駅構内のスタンドではカードも使えます。韓国の人たちに混ざって、スタンドでフーフーするのも良いのでは?

ここまで辛くない料理を挙げましたが、これで10食分w オデンはおやつか。
まぁ、1食はベタにサムギョプサルを食べてもいいし、そうすれば2泊3日の旅行は余裕で楽しめますね!
あとはカンジャンシジャン(広蔵市場)とかで、色々見ながら、辛くなさそうな料理を色々食べてみるのも良いかも。マンウォンシジャン(望遠市場)や トンインシジャン(通仁市場)では、ちょこっとずつおかずを選んで食べられる企画もあるので、色々チャレンジしたい人にはおススメです。色々チャレンジしておいしい韓国料理を見つけてみてください。

と、言うわけで、韓国には辛い料理以外にも、おいしいものがたくさんあります!
辛い料理も韓国の魅力の1つですが、それだけじゃないんです。
いろいろ試してみて、自分なりにおいしい韓国を探求してみると良いと思います。

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