インバウンドの活況と2023年万博の決定で、ホテルをはじめとする建築ラッシュに沸く大阪ですが、大阪オフィスのある肥後橋~淀屋橋あたりには、以外にも趣のあるレトロビルがたくさん残されており、その大部分が現役で使われています。
今日は、そのうちのいくつかをピックアップしてご紹介したいと思います!
まずは、大阪オフィスから一番近い「三井住友銀行大阪本店ビル」
1926年(大正15年)完成の堂々たるイオニア形式のエントランスを構えるビルです。
中に入ると、鹿鳴館を思わせるような華麗なコリント式列柱に支えられた高さ12mのぜいたくな空間で、普通に銀行業務が行われています。大阪にお越しの際はぜひ、こちらのATMへ!
つぎは、チーム会でも何度かおじゃましている美味しいイタリアンが入った「今橋ビルヂング」
1925年(大正14年)に建てられた大阪市中央消防署今橋出張所だった建物です。写真では分かりにくいですが、バルコニーの下に消防署の名残である赤いランプが残されています。
こちらは土佐堀通沿いにある「ダコタハウス」
大正末期に建てられたネオロマネスク様式のビルで、こちらも1Fには雰囲気のあるタバーンが入ってます。
肥後橋交差点にある「山内ビル」
1930年(昭和5年)に法律特許事務所として建てられたビルで、1Fにはアクセサリーのagete、2Fはバーが入ってます。こちらも登録有形文化財ですが、しっかり現役で使われてますね。
今回のご紹介でトリを飾るのは、「北浜レトロビルヂング」
1912年(明治45年)に証券仲買業者のビルとして建てられたビルで、国の登録有形文化財に指定されています。現在は本格的なアフタヌーンティーが楽しめるカフェとなっており、土日は2時間待ちが当たり前、という人気ぶり。内装も英国アンティークそのものなので、もし興味がある方は比較的空いている夕方あたりに行ってみては?
<番外編>
旧緒方洪庵住宅(重要文化財)、適塾
1972年(寛政4年)、蘭学者・医師である緒方洪庵が主催した適塾と住居です。
大ヒットドラマ「JIN-仁」で武田鉄矢が演じた、といえばピンとくる方も多いですかね。幕末を代表する蘭学者で、天然痘やコレラの予防に尽力し、福沢諭吉などを育成した方の旧住居がビル群の中にたたずんでおり、ちょっとしたタイムスリップ感を味わうことができますよ。