夏休みが秋休みになったから、コダマを捕まえにいった

「サンは森で、わたしはタタラ場で暮らそう
会いに行くよ、ヤックルに乗って」

皆さんご存じ、もののけ姫ラストシーンでアシタカがサンに言うセリフですね。
お察しの通り私はジブリ作品が大好きで、モデルとされた地域へ訪れたい欲を抱えて生きています。ただ、どこもかしこも遠い。さすが宮崎駿監督。私が住んでいる大阪は比較的便利な土地ですが、聖地巡礼は土日だけではなかなか実行できません。

そんな私はクリエイティブグループに所属しているWEBディレクターとして1日の大半パソコンに向かって仕事をしています。とある業務都合で、お盆期間もWEB更新のため稼働しなければならず、引き換えに代休が3日発生。
お盆の稼働は残念ですが、ハイシーズンずらして旅行へ行けると非常に前向きにとらえ、前倒しで作業したりチームの皆さまに協力いただいて業務を調整し、代休+土日のコンボでもののけ姫の聖地「屋久島」へ3泊4日で訪れてきました。

せっかくの初屋久島、絶対に世界遺産の縄文杉が見たい…。本当の聖地は「白谷雲水峡」ですが縄文杉を拝むには往復10時間のトレッキングが必要です。多少運動しているとはいえ、平日座ったままの生活をしている私にとっては膝も笑い転げるコース。無茶するとコダマを捕まえるどころかタタリ神に取り込まれる可能性もあります。

というわけで縄文杉に注力した旅行の始まりです。

 

当日はガイドさんがAM4:30に迎えに来てくれるため、民宿に着いて周辺の散策もせず21:00就寝。
布団が薄すぎて体の痛みで目が覚めてしまいましたが、暗闇の中、余っていた敷き布団を重ねて二度寝。なんとかAM3:40に起きて準備をします。

車とバスを使って登山口へ移動。バス待ちの間に朝ごはんを食べ、準備運動をしたらスタートです。

雨が多い屋久島なのに晴れてる!せっかくなのでテンション上げていきます。(AM6:30)

1時間ほどトロッコ道や柵のない橋を歩き

サンとアシタカが初対面した場所のモデルになったと言われる渓谷を通り過ぎます。
向こうからモロが出てきそう。自分たちの影も映って幻想的です。

この辺でもう携帯の電波は完全圏外です。強制的デジタルデトックスも始まりました。

さらに1時間ほどトロッコ道を歩くと次第に険しい登り坂に変わり始めます。

右も左も前も上も全てがもののけ姫です。黙って淡々と歩いていますが心の中はテンションMax。似たシーンを反芻しつつコダマも探します。まだ見つかりません。

映画の思い出しもひと段落してしまい、お腹もかなり空いて歩き疲れた頃、ウィルソン株が!

切り株の中から撮影するとハート型になるんです。これで私は幸せになれたも同然。

さて、この辺りからちゃんとした雨が降っています。期待を裏切らない屋久島。
レインウェアを羽織ってずんずん進みますが雨も負けじと強くなり、全員の空腹と疲労がピークを越えたので傘を差しながら各々持参したお弁当を食べます。ガイドさんが用意してくれた味噌汁が五臓六腑に染みました。

お腹が膨れたらさらに歩き、樹齢1000年越えの屋久杉を撮影しながらひたすらにゴールを目指します。

 

足腰の筋肉痛が始まりかけたころ、ついにお目見え!

全く凄さ感じないですよね?

縄文杉コースばりの長文書いておいてこんな感じかよと思いましたよね?わかります。写真を見返してびっくりしました。

ポスターとかでよく見る近さまでは進入禁止になっていることと、土砂降りで霧がかっているのもあるでしょう。でもあの自然の力強さと偉大さとマイナスイオンは現地に行った人だけが味わえる特権だと思います。この写真の50倍はすごいんだから。ほんまに。

 

写真撮影もそこそこに、5時間かけて登ったコースを4時間かけて降りていきます。1時間短縮されているのは、下り坂が多いのとガイドさんが明らかペースアップしたからです。

そんなこんなでPM16:30頃に登山口へ到着。長くあっという間のツアーは終了です。
民宿に着いてまず何よりも最初にスーパーまで缶ビールを買いに行ったのは言うまでもありません。1日2回も五臓六腑を感じました。

 

長文のついでに、翌日、足のスネまで筋肉痛の体とともに巡った屋久島の景色とおいしかったご飯も一部載せておきます。
あとちょっとお付き合いください。

バス停を間違えて浜まで行く時間がなかった真っ青な海/人にも車にも動じないヤクザル/迫力が写真で伝わらないシリーズその2 大川(おおこ)の滝

骨1本残らないトビウオの丸揚げ/焼酎によく合うヤクシカのお茶漬け/おいしかったことだけ覚えているトビウオ刺身盛り合わせ

 

残念ながらコダマを捕まえることはできませんでしたが、自然に触れ合っておいしいものを食べてデジタルデトックスするのも大事だなと感じた旅行でした。あと、足腰は鍛えておくに限る!

またこんな旅行ができることを楽しみに、筋トレしながら精一杯業務に励みます。

1日で4万歩弱歩いたのは最高記録です。

 

おわり

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