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【Think with BOOKS #3】『「機嫌がいい」というのは最強のビジネススキル』 AI時代こそ、人間らしさが価値になる
【Think with BOOKS #3】『「機嫌がいい」というのは最強のビジネススキル』 AI時代こそ、人間らしさが価値になる

こんにちは。代表取締役COOの久保です。
今回紹介するのは、スポーツドクター・産業医の辻秀一さんの著書『機嫌がいいというのは最強のビジネススキル』です。
AIが急速に進化し、知識や情報があふれる時代だからこそ、人間にしかできない価値とは何か。成果を生み出す「心の状態」、そしてこれからの時代に求められる「あり方(Being)」について、この一冊を通じて考えてみたいと思います。

AI時代だからこそ、「機嫌がいい」が最強のビジネススキルになる
新卒にも薦めた一冊


今回紹介するのは、スポーツドクター・産業医の辻秀一先生の『機嫌がいいというのは最強のビジネススキル』です。
この本は、今年の新卒メンバーにもぜひ読んでほしいと思い紹介した一冊でもあります。また、個人的には娘も辻先生にお世話になっており、そんなご縁もあって興味深く読むことができました。
タイトルだけを見ると、「機嫌よく過ごしましょう」という自己啓発本のように思えるかもしれません。しかし読んでみると、スポーツ医学や脳科学をベースに、「人が最高のパフォーマンスを発揮するための条件」が論理的に語られており、多くの気づきをもらいました。

特に印象に残ったのは、
成果は「内容 × 質」の掛け算で決まる。
という考え方です。
私たちは仕事をするとき、「何をするか」という内容に意識が向きがちです。
・どんな企画を考えるか。
・どんな提案をするか。
・どんな戦略を描くか。
もちろん、それらは重要です。
しかし、どれだけ優れた内容でも、イライラや不安、焦りを抱えた状態では、本来の力を発揮することはできません。
反対に、心が整い、機嫌よく仕事に向き合えているときは、判断もコミュニケーションも創造性も自然と高まります。
本書では、心の状態のマネジメントが「思考の質」「関係の質」「行動の質」「時間の質」、そして最終的には「人生の質」を決めると書かれています。
この考え方には、とても共感しました。

「自分の機嫌は自分でとる」ということ

私たちの仕事は、どれだけ準備をしていても、想定外の出来事が起こります。イベント現場だけでなく、プロジェクトの進行やお客様とのやり取り、社内のマネジメントなど、「予定どおりにいかないこと」の連続です。
そんなときこそ、その人の本来の力が表れます。
焦りやイライラ、不安に飲み込まれてしまうと、視野は狭くなり、判断を誤ったり、コミュニケーションがぎくしゃくしたりします。
一方で、一度立ち止まり、自分の心を整えられる人は、冷静に状況を整理し、「今できる最善は何か」を考え、周囲とも建設的なコミュニケーションを取ることができます。
その違いは、能力の差というよりも、「心の状態」が大きく影響しているのです。
そこで大事になるのが、「自分の機嫌は自分でとる」というスキルです。
そのやり方については、本書で紹介されていますので、そちらをご覧いただくとして、機嫌は誰かに良くしてもらうものではなく、自分で整えるもの。そして、それは単なる精神論ではなく、自分自身のパフォーマンスを安定して発揮するために、ビジネスで不可欠なスキルなのです。

AI時代だからこそ、人間らしさが価値になる

AIはものすごいスピードで進化しています。
・情報を集めること。
・文章を書くこと。
・分析すること。
・資料をつくること。
こうした認知的な仕事は、これからますますAIが担っていくでしょう。
だからこそ、これから価値が高まるのは、人間にしかできない非認知の領域です。
・人と信頼関係を築くこと。
・相手に共感すること。
・仕事や人生に意味を見出すこと。
そして
・自分の心を整え、安定して高いパフォーマンスを発揮すること。

さらに、本書では、「今に生きる」ことの大切さについても語られています。
私たちは、SNSやニュース、メールなど膨大な情報に囲まれています。便利になった反面、情報量は増え続け、ストレスとも向き合わなければならない社会になりました。
すると、人は過去への後悔や未来への不安に意識を奪われ、「今」に集中することが難しくなります。
だからこそ、「目的」を意識することが重要だと辻先生は説いています。
・何のためにこの仕事をするのか。
・何を実現したいのか。
目的を意識すると、「やらされる仕事」ではなく、自分の内側から湧き上がる動機につながります。認知的な世界から、非認知的な自分自身へアクセスする感覚です。
AI時代になるほど、人間の価値は知識量ではなく、「どんな状態で仕事をし、どんな人として周囲と関わるか」に移っていくのではないかと感じています。

Doingだけではなく、Beingを磨く

AIの進化に伴いこれからはDoing(何をするか)だけでは差がつきにくくなっていくでしょう。
AIはDoingをどんどん支援してくれます。
その一方で、人間に残るのはBeing。
・自分はどうありたいのか。
・どんな空気をつくる人でありたいのか。
・どんなリーダーでありたいのか。
・どんな人生を送りたいのか。
そんな問いと向き合うことが、これまで以上に重要になる気がしています。

最後に、私自身、この本を読んで改めて大切にしたいと思った言葉、
それは、
「応援」「感謝」「思いやり」という3つのライフスキル
与えることを惜しまない生き方です。与えることそのものが自身のためである、という考え方。
仕事は成果を出すことが目的ですが、その成果は一人ではつくれません。
仲間がいて、お客様がいて、家族がいて、多くの人との関わりの中で仕事は成り立っています。
だからこそ、自分の心を整え、良い状態で周囲と関わることは、AIには代替できない、人間だからこその価値なのだと思います。

機嫌がいいとは、単に明るく振る舞うことではありません。
自分の心を整え、自分らしくあり続けること。
AI時代だからこそ、知識やスキルを磨くことと同じくらい、自分自身の「あり方(Being)」を磨き続けたい。
そんなことを改めて考えさせてくれた一冊でした。

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